←前のページ     2008年5月13日  

「ロラ・マシン物語」日野公演は大成功

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 星野 一人  ・・・・・・
速報 日野公演
5月5日は日野で初演を迎えました。当日は900名を超える観客が市民会館大ホールの座席を埋め、客席も大いに盛り上がりました。
 現在、日野公演で回収されたアンケートの抜粋を公開中です。また、残る4公演のチケットを発売中です。詳細は憲法ミュージカル事務局のホームページをご参照ください。メールでのチケット購入も受け付けています。
 当事務所の弁護士も呼びかけ人となっている憲法ミュージカル「ロラ・マシン物語」がいよいよ5月に上演されます。本番を迎えた出演者たちの様子を中心に、ミュージカルの熱気をお伝えしたいと思います。
●若い力みなぎる出演者たち
 今年の出演者はおよそ90名。年齢構成は5歳から77歳(応募時)までで、とりわけ若い世代の参加が前年に増して多くなり、20代以下の参加者だけで全体の四割近くを占めるというフレッシュなメンバーとなっています。昨年の憲法ミュージカル「キジムナー」に出演した人、とにかくミュージカルが好きな人、憲法運動に関心を寄せる人…参加の動機も様々で、稽古場は文字通り老若男女入り混じった交流の場となっています。
  稽古は年明け早々に始まり、歌やダンスの基本的なレッスンはすでに終えて通し稽古の段階となっています。次第に作品の全貌が明らかになり、出演者もスタッフも楽しみが増してくる反面、緊張感も高まってきました。
 さて、今作では劇中で十数曲が歌われるほか、ダンスだけの曲もいくつか使われています。中には子どもや若者だけのダンスや、逆にちょっと年齢高め(?)の面々によるダンスもあります。稽古の中で披露しあうと、お互いに大きな声援が飛びます。「熟年」の皆さんはハァハァ息が上がってしまうこともしばしばですが、若者たちの中でもまれているうちに疲れも吹き飛んでしまうようです。
●「慰安婦」というテーマにふれて
今回はフィリピン人の元「慰安婦」トマサ・サリノグさん(愛称「ロラ・マシン」)の生涯を取り上げた作品ということで、地域ぐるみでの学習会にも力を入れてきました。トマサさんらの日本政府に対する国家賠償訴訟で代理人を務めた弁護士や支援団体の方の講演、有識者による対談などがプレ企画として各地で設定されました。
 そうした学習会には出演者も多数参加していますが、次第に出演者たちから独自に学習の場を持ちたいという希望が出てくるようになりました。そして、稽古の合間に出演者の親族から聞いた戦時体験を語り合ったり、韓国人慰安婦の体験を題材とした紙芝居の上演をしたりといった活動が行われています。
 一般に慰安婦の問題はこれまで真正面から取り上げられてこなかったテーマですが、そこに切り込んでいくことが役づくりにつながるということもあり、出演者の間では活発な意見交換が行われています。ときには、このミュージカルに参加しての思いを涙ながらに語るシーンもみられました。
 それ以外にも、舞台上での心構えや演技のあり方について制作陣と出演者の間で議論が交わされたり、子どもの出演者だけで自主的な集まりを持ち大人の出演者に課題提起していくなど、昨年には見られなかった動きも多数出てきています。
●「人間の尊厳」を問いかける
 今作は「ロラ・マシン」の生きざまを通して、人間の尊厳とは何かを問いかけます。わずか13歳にして目の前で父親を殺害され、日本軍によって慰安婦にされていくシーンは衝撃的です。その後の人生は、長きにわたってPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむこととなります。しかし、そんなロラにもやがて自ら立ち上がる機会がめぐってきて・・・
 戦争は人を殺し街を破壊するけれども、人間の尊厳まで奪い去ることはできない…この物語を通して、そんな思いを多くの人々に伝えたいと思っています。
★今後の公演日程(開場は公演の一時間前)
5月17日(土) パルテノン多摩 開演16時 開場15時
5月18日(日) 福生市民会館 開演15時 開場14時
5月24日(土) 立川市市民会館 開演18時 開場17時
5月25日(日) 立川市市民会館 開演14時 開場13時
【ミュージカルの問合せ】は⇒    LIVE!憲法ミュージカルinさんたま
※本稿はNPO法人多摩住民自治研究所『緑の風』第100号(2008年5月1日発行)掲載の記事に加筆・修正したものです。

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