←前のページ 次のページ→   2007年2月1日  

何かを「感じて」ほしいから

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   星野 一人  ・・・・・・
 長野県上田市の塩田平と呼ばれるところに「無言館」という一風変わった美術館があります。近隣の「信濃デッサン館」の館主である窪島誠一郎氏や画家の野見山暁治氏の尽力により蒐集された、アジア・太平洋戦争で命を落とした画学生たちの遺作や遺品がここに展示されています。
 私は2回ほどここを訪れたことがあります。決して保存状態のよい作品ばかりではありませんが、戦時下を必死に生きた若者たちの「筆跡」が整然と並びます。とりわけ戦争末期になって戦地に赴くということは、ほぼ「イコール死」を意味するわけで、当時の若者たちがどんな思いを作品に込めていたのか想像をめぐらすと、その無念さたるや計り知れないものがあります。
 1997年の開館以来、ここには全国各地から多くの若者が訪れているといいます。戦争を直接体験していない世代とはいえ、時間を越えた同世代として戦争や平和に対する何かを感じているからなのかもしれません。
 年が明けて、いよいよ「LIVE!憲法ミュージカルinさんたま」の稽古が始まりました。真冬の厳しい寒さにもかかわらず、出演者たちの熱気は相当のものです。
 初稽古のときに演出の田中暢さんが強調されていましたが、今回の企画では若者の参加の多さが特に目立つそうです。そのきっかけはさまざまでも、きっと何かを感じる人たちが集まっているのだと思います。5月の公演のときには、今度は多くの観客の方に何かを感じ取っていただきたいと思いながらサポートの活動を続けています。

 →このサイトについて