←前のページ 次のページ→   2006年10月1日  

「不安倍普増 」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   西郷 重人     ・・・・・・
 この2ヶ月余り頭の中の大部分を占めていることがこの5文字でまとめられそうだ。
 現在事務所の職員募集に応募してくれた若者と2度3度と面接を重ねているところである。わずか1,2名の職員募集に60名余が殺到したのだ。
 始め5,6人を1グループにして自己紹介をし合う程度、それでも数時間かかった。
次に短時間ずつではあるが全員と1対1で面談した。そのうえで3分の1程度に絞って更に面接を繰り返している。
 若者達がだんだんと緊張の度合いを高めながらこちらの質問に答えてくれる。内心、「私は落とされているだろう」などとと思いつつ、したり顔で面接官をやっているわけである。
  前途洋々と、将来への展望や希望を持っているはずの若者達が季節はずれのこの時期でもいまだ仕事に就けないでいる、それぞれに優秀な成績や経験を経ているにもかかわらず、である。
 職歴を見ると2年程度で転々と仕事が変わっている人が多い。それも卒業学歴とまるで異なる分野(例えば法学部出身でありながら製造現場、と言うように)を渡っている。
 「一身上の都合」などと書いているが実態は契約社員の期限切れと言うことらしい。
 私など若い頃「30くらいまでに自分の方向性が固まれば良い」などと、大学卒業を1年延期した。当時(197−6年)も就職難の時代ではあったがどこか平気であった。 今だったら、さしずめ私など「負け組」に違いない。
 与党自民党の総裁が決まった。「若者に再チャレンジの機会を」などと言っていた。何を言うか。と言う気分である。それ以前に働く機会を、また就職したらしたでかえって経済的にも時間的にも余裕がなくなってしまう実態をこそ先に修正しなければならないだろう。
 それについていけない者を負け組として、憲法を変えて徴兵制で若者を吸収しようとでも言うのだろうか。
  不採用通知を書きながら頭を下げている毎日です。

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