←前のページ 次のページ→   2003年10月1日  
オイ、コラ、ホンカンをグロウする気か
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西郷 重人・・・・・・
 とある日曜日の朝、街角でみた(聞いた)光景である、本や漫画などでの昔の描写ではない。
 交通整理をしていた警察官が、赤信号であるにもかかわらず漫然と横断歩道を渡ろうとした女子中学生か高校生2人に発した言葉である。
 言われた二人は怒られたことは分かったであろうが、言葉の意味は理解できなかったようでぽかんとしている。きっとカタカナしか頭に浮かばなかったに違いない。私も我が耳を疑った。
 信号無視の危険性やルールを守ることについて指導するのでなく、自分の沽券が優先した警察官のこの行動は言葉こそアナクロであるが、これは100年の夢から覚めたのではなく100年来ずっと生き続ける体質なのだろうなあと思わせる。
 一方で「何を考えているのか」と思わざるを得ない若者の行動もまた問題ではある。いやこれもまた若者に限らない。
 いやな事件が相次いでいるなか、警察官の増員や「迷惑防止」をうたう条例の制定の動きも各地で続いている。また犯罪者に対する厳罰要求の声も多く聞かれる。
 私とて、仮に自分や自分の家族が犯罪被害に遭ったとき、どこまで冷静でいられるか自信はない。
 しかしそれでも、自分と同じように他者をも大切にする、規制や監視、罰則強化に頼るのではなく安心して生きていける街、国であって欲しい、そんなことまで考えてしまう光景であった。

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