←前のページ 次のページ→   2005年3月1日  
●連載9
弁護士 木村 真実
●外国籍の子ども(文中の事件はまったくのフィクションです。)
この前、いじめの事件の話してたよね。
ええ、まだ調停が続いていますよ。
友だちの弁護士から、外国籍の子どものいじめの事件について相談されたんだけれど・・・。
その子たちの国籍国に対する気持ちをその子たちにぶつけるんでしょう。
そうそう、いじめなんてみんなそうだけど、その子たちは何も悪くないのに、標的にしてからかったり・・・。
子どもの世界も荒れてますからねえ。ひどいことしますよ。
外国籍の子の場合、弁護士としては、どこか違うかねえ。
徹底的にその子の立場に立ちきる、というところは同じだと思いますけど、その子の出身国の問題が背景にある場合、全体的な運動のようなものも考えていかないと・・・。
そういえば、Yさんの友だちで外国人学校の大学入学資格などに取り組んでいる弁護士もいたよねえ。
いくつか成果も上がっているようですね。
話は違うけど、外国籍の子の場合、在留資格なんかの問題もあるでしょう。
日本は難民(注1)認定がほとんど認められず、在留特別許可(注2)もそれほどおりないから、ビルマやアフガニスタンなんかから逃れてきたひとたちの日本で産まれた子どもたちが日本語しか分からないのに強制送還される例も多いんですよね。
難民不認定取消訴訟や在留特別許可を求める交渉に関わることもでてきているよね。
僕らみたいな日野のまちの弁護士でも、いろいろな国の人と関わることが増えてきて、いろいろな意味で国際化してるんだなあ、と思いますね。
【用語解説】
注1 難民 人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であること又は政治的意見を理由に迫害を受ける恐れあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者であって、その国籍国の保護を望まない者及びこれらの結果として常居所を有していた国の外にいる無国籍者であって、その国に帰ることができない者又は望まない者
注2 在留特別許可 退去強制自由に該当する外国人について法務大臣が特別に在留を許可すること

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