←前のページ 次のページ→   2003年12月27日  
●連載その4
弁護士 山下 太郎
聞き語り「弁護士-飯塚和夫」
●5日間の出勤停止処分に抗して裁判闘争
 基地は,飯塚らが基地内で組合活動を行ったことについて,飯塚らを処分すると組合に通告した。組合はこれに猛反発し,労管との団体交渉を通じて断固争った。しかし、1959年6月、国(注)は飯塚ほか合計10名を5日間の出勤停止処分としたのであった。
 組合は即座に国に対し裁判闘争を挑むことを決定した。そこで飯塚ら10名が原告となり、国の行った5日間の出勤停止処分の無効確認及び出勤停止期間中の賃金の支払いをもとめ、国を被告として東京地方裁判所に提訴した。
 飯塚は原告らのとりまとめ役となり、代理人に就任した弁護士の指示を受けて裁判の準備に明け暮れた。裁判の期日には、観光バス数台を仕立てて、組合員と共に裁判所に赴いた。
 しかし、提訴から4年後の昭和38年、東京地方裁判所民事第19部は、出勤停止処分の無効確認、出勤停止期間中の賃金請求をいずれも退ける判決を下した。飯塚らは東京高等裁判所に控訴するも,やはり判決は覆らなかった。

(注) 飯塚らは,日本国に雇用されて米軍立川基地に勤務している形となっていたため,処分を行った主体は国ということになる。  

☆飯塚弁護士が超多忙のため、この連載はしばらくお休みします。
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